日経エレクトロニクス(2009/12/14)に、東芝が2009/12に発売する液晶テレビ「CELL REGZA」の記事が載っていました。
この記事を読んで、Cell(ソニー・東芝・IBMがソニーのゲーム機用に共同開発した、複数のCPUコアを持つマルチコア型のマイクロプロセッサ)により実現したという「超解像」の技術が印象に残りました。
この超解像処理(これには幾つかの処理があるのですがその中の「自己合同性型」処理)では、「映像の同一フレーム内で輝度信号が近似したエッジ部の領域を抽出し、それらを重ね合わせて見掛け上の解像度を高める」と、この記事には書かれていました。
この文章だけだと短くて良く分からないのですが、おそらく、一つの映像の中で、輝度信号が近似のパターンになっている部分を何個か抜き出して、それらを重ね合わせて互いに補い合わせることにより、その部分の解像度を高めるという処理を、一つの映像内の各部分について繰り返していく、というものでしょう。
下図はこの記事に載っていたものですが、これを見ると、元の画像と超解像処理後の出力画像との違いがはっきり分かりますね。
この超解像を使うとYouTubeなどのネット画像をテレビの大型画面でも違和感なく見ることができるでしょうね。
また、超解像とは違いますが、Cellを使って通常の2次元映像を3次元(3D)映像に自動変換する技術も開発しているようです。
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