2010年11月25日

ユダヤ人はなぜ優秀なのか?

ここ1ヶ月以上更新をサボってました・・・。

さっき本屋で週刊現代を立ち読みしただけで細かく覚えてないのですが、60歳を過ぎてユダヤ教に改宗したという日本人の国際弁護士(追記:石角完爾さん)の話しが面白かったです。

ユダヤ民族は5千年の歴史を持っていて、古代のモーゼに導かれた出エジプトから第二次世界大戦の後(1948年)のイスラエル建国まで、ユダヤ人は国家を持たない流浪の民としてヒトラーのホロコーストなど民族的迫害を受けてきました(なお、この何千年に及ぶ流浪の過程で血統などの民族的な属性はほとんど失われているため、ユダヤ民族という言葉ではなく、

ユダヤ教を信仰する者とユダヤ教を信仰する女性から産まれた者という意味でのユダヤ人という言葉が使用されているようです)。

世界の全人口68億人の中で、ユダヤ人は約1,500万人で、たったの0.2%(その中、約6割がイスラエルではなく世界中にちらばって生活している)。それなのに、今までの全てのノーベル賞受賞者の約3割はユダヤ人だそうです(アインシュタインなど)。

また、米国の全人口(3億人)の中でユダヤ人はわずか2%ですが、米国の大学院生の約3割はユダヤ人だそうです。

なぜ、ユダヤ人はこんなに優秀なのか。
それは、この国際弁護士によると、ユダヤ人のあらゆることを疑う姿勢からきているのだろうということです。

ユダヤ人は、全てを、神の存在や聖書に書かれていることさえも、論理的に疑い、問い続けるそうです(追記:例えば、全知全能の神ならば神でも動かせない岩を作れるはず、だとすれば、そのような岩を作れば神でも動かせない、とすれば、神は全知全能ではないなどの三段論法が、食卓で真剣に議論されるそうです)。

これは、発明でも同じではないでしょうか。
全てを根本から疑うこと、問い続けることから、いろんなことの課題や問題が発見できるのだと思います。

発明も、新たな課題や問題の発見から始まったものは根本的で本質的な発明になりやすいと思います。

周知の既存の課題や会社から与えられた課題を解決した発明にも、社会的に大きなインパクトのある発明はあります(例えば、ターゲットとする薬効が有りそうな物質をしらみつぶしに探して薬効が確認できたらそれを「○○剤」という用途発明として出願する場合など)が、根本的・本質的な発明とは言えない場合が多いと思います(まぁ根本的・本質的な発明とは何かの定義によりますが・・・)。

常に基本的なことを疑い問題にする姿勢が、課題を発見するためには必要なのだろうと思います。

にほんブログ村 法務・知財←ブログランキングに参加してます。ポチッと^^

posted by mkuji at 01:23| Comment(2) | TrackBack(0) | 基本発明
この記事へのコメント
>常に基本的なことを疑い問題にする姿勢が、課題を発見するためには必要なのだろうと思います。<br>→そのとおりですね。<br> お久しぶりです。以前mixi でメッセージのやり取りをしました、futureeye です。またmixi でメッセージ送信しておきましたので、気が向けばそちらの方もご確認ください。<br><br> 基本的なことを疑い問題にする具体的手法として、“仮説検証法”が役立ちますよ。<br> 物事の根底に流れる原理原則を見出す方法として、私はよく使っています。なにかのお役にたてればと思い、簡単に紹介しておきます。<br><br> a.先ず、理由付けとして自分の仮説を立てます。例えば「鳥はなぜとべるのか?」→理由;羽で空気を下方に移動させ、その反動で上方へ移動する。・・・仮説1<br> b.仮説1に反する事例(以下「反事例」という)を探します。例えば、ホースを水道蛇口につないで蛇口を開くと、ホースの先が水を吹き出しながら飛び回る。<br> c.反事例をも満足する新たな仮説を立てる。例えば、質量を有する物を進行方向とは逆方向に勢いよく移動させることにより進行方向に飛ぶ。・・・仮説2<br> d.新仮説→反事例→新新仮説→反事例 を繰り返し、反事例が出なくなるまで繰り返す。
Posted by futureeye at 2010年11月28日 13:56
futureeyeさん コメントありがとうございます。<br>仮説的検証法、まぁ僕は世の中でいろいろ紹介されている発想法というのは疎いのですが、大手企業などでは発明者にこういうのを研修で教えたりすることもあるんでしょうかね。<br>特に、僕のような凡人には、小説家の物語りや音楽家の作曲など、そういう発想が何処から出てくるのか、不思議な気がします。
Posted by mkuji at 2010年11月28日 21:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57605413
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック