先日のNHKスペシャル「激震 マスメディア 〜テレビ・新聞の未来〜」、ネット上での事前の盛り上がりに反して、実際に見た番組は低調な議論に終始して、既存メディアの旧態依然ぶりが明らかになったという、逆の意味で有益?な内容でした。
旧来のマスメディアである新聞とテレビとでは、まず新聞の経営危機が現実のものとなりそうで、しかも紙から電子新聞へ徐々に移行していくとなると、もう新聞販売店の未来は真っ暗となりそうです。でも、よく考えてみるとそうでもないと思います。
新聞配達は、毎日、地域の決まった家に戸別配達する仕事ですので、配達する家が毎日一定ではない宅配便や郵便とは少し違います。また、宅配便や郵便とは配達の時間帯(早朝)が大きく違います。他方、郵便や宅配も同じ点ですが、毎月の集金などで、地域の家の人と日常的な接点を持つ仕事です。また、家が密集している地域ではどの家がどの人かはなかなか分からないのですが、それをきちんと整理記憶して間違わずに配達するというのは貴重なノウハウと思います。
だとすると、こういう特性やノウハウを生かして、巡回・訪問介護サービス、お年寄りへの食事宅配、スーパー・コンビニの御用聞きサービスなどに進出したりそれらと連携したりすることは十分に可能と思います。
近い将来、介護や小売の大手が全国の新聞販売店を組織化する展開もあり得るのかなと思います。
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