2010年03月05日

コロンブスの卵のような発明(無給水加湿機能付きエアコンと蒸気レス炊飯器)



大手メーカーによる発明や商品には、優秀な研究者による先端的な専門知識から生まれたものというイメージがありそうですが、実際には、主婦でも思い付くことができそうな、コロンブスの卵のような発明(発想力が決め手になった発明)や商品も、結構あります。


例えば、かなり前から商品化されている「無給水加湿機能付きエアコン」(ダイキンのエアコンうるるとさらら)。


エアコンをかけるとどうしても室内が乾燥するため、肌など健康に悪い、ウイルスの活動を活発化させるなどの問題がありました。


それで、戸外の室外機に除湿機を搭載して除湿運転をして外気の水分を集め、それをホースで室内側に送り込んで室内に加湿空気を供給するという無給水加湿機能付きエアコンのアイデアが生まれたそうです。


こういうアイデアは、後から聞いてみれば簡単にできそうに思えるけど、実際には思い付くのはなかなか難しいと思います。


これと同じように発想力が決め手になった発明に「蒸気レス炊飯器」があります。


三菱電機の蒸気レスIHですが、かなり前(2009年2月)から商品化され、今もあちこちで話題にされてますね。


炊飯中に出る蒸気を冷却して水に戻して専用の水タンク内に収容することにより、蒸気を出さないようにするというアイデアです。下図はこの製品のパンフレットから。


f:id:mkuji:20100208143841j:image


蒸気が出ないので置き場所の自由度がぐっと広がる、蒸気口がないので保温効率が向上する、蒸気と一緒に出ていたご飯の旨み成分を逃がさなくできる、などのメリットがあるようです。


聞いてみれば当たり前のようですが、昔から「炊飯器は蒸気を出すものだ」という固定観念があるので、「蒸気を出さないようにしよう」という発想はまず出てこないと思います。


「根本を疑う」「基本的な概念を問題にする」姿勢が大切だと感じますね。


にほんブログ村 法務・知財←ブログランキングに参加してます。ポチッと^^


posted by mkuji at 23:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 発想力の発明
この記事へのコメント
hikasuさん<br>こんにちは<br><br>&gt;蒸気が出ても困らない家なのでやめました。タンクの水の入れ替えが面倒そうだったので。<br><br>水の交換が面倒というだけでなくて「蒸気が出た方が雰囲気があっていい」という理由で見送る人も多のかもしれませんね。<br>最近は利よりも義を重んじる人が増えて戦国武将の中で豊臣秀吉(高度成長時代は一番人気だった)の人気が急落中と新聞に出てましたが、これも底流の方で繋がってるのかなと思いました。
Posted by mkuji at 2010年03月06日 15:07
先日炊飯ジャーを買い換えまして、蒸気レスのこれも美味しいごはんが出来ると聞いていて検討したのですが、<br>蒸気が出ても困らない家なのでやめました。タンクの水の入れ替えが面倒そうだったので。でも蒸気が出て欲しくなかった人には良い商品ですよね。
Posted by hikasu at 2012年08月16日 01:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/57605371
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック